車をどんな味にするか

それでも、車をどんな味にするかは、そのメーカーの実験部の評価の好みで違うし、最適と思われるタイヤの決め方も違ってくるはずである。同じような車でも味が違うのはここにもある。言うまでもなく、トヨタの選ぶタイヤは高性能でもキビキビ性より乗り心地を大事に「ニワーッ」と感じさせるものが多い。これがステアリングを握る手元に感じられたら貴方の触感も相当敏感である。あくまでも、規定の空気圧を守っての話だが。ただし、自動車メーカーも商売だから、高性能タイヤをつけて性能を見せつける場合もあれば、性能は二の次で価格が割安に見えるほうがいいという車もあるはずだ。そういう安めの車についているタイヤは、コストを下げるためとはいっても、いいタイヤを履いた上のモデルより高速の性能面ではスポイルしている。このあたりが大トヨタなのである。およそ、タイヤでトヨタ車を語ろうとするのは象の尻尾をつかんで象を語っているようなものである。

四輪操舵(4WS)もやっと登場した。四輪操舵というのは、ふつう自動車は前の2本のタイヤで舵をとるのに、4WSは後ろの2本のタイヤも動いて舵の働きをするメカ’一ズムである。このメリットは、前輪で舵を切った時に、後輪を逆方向に切ると、回転半径が小さくてすみ小回りがきく。もう一つは、前輪と同じ方向に後輪をわずかに曲げると普通なら前輪から車体に伝わり、車体から後輪に曲がる命令が伝わる手順が省け、直接後輪が曲がりだすため車体が振られない。これは高速の車線変更とか滑りやすい雪道などで車体が振られなくてスムーズに曲がれる。いわゆる、尻を振る、テール・スライドの現象が防げる。←こちらをご覧ください。

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